社内ハッカソンを成功させる5つのポイント

先日、社内ハッカソンを実施しました。こちらの記事をリツイートしている社員を見つけたのがきっかけです。

社内ハッカソンをしよう - Publickey

すぐさま「やりましょう」と言っちゃいました。上のブログの通り30時間でアウトプットを出す(つまり2日がかり)というルールを適用したのですが、結果としてはかなり盛り上がり、質はバラバラでしたが、それなりに「おおっ」となるプロダクトがアウトプットされました。初回にしては成功したと思います。

その要因をまとめてみようと思います。

名前を付ける

会社名がハウという略称で呼ばれているので、「ハウッカソン」という名前にしました(安易ですが)。「社内ハッカソン」という呼び名でやるよりも、自分たちで作っている感がでます。参加していない人へのアピールにも使えますし、お奨めです。

非日常である事を強調する

今回は参加者が「ビール飲みたい!」と言い出したのがきっかけで、特に意図もなく飲み始めたのですが、会社の中で昼間っからビール片手にコード書くと、何だかいたずらをしているような高揚感を覚えました。

社内なので参加者間には下手に色々な先入観や人間関係があります。最初はどうしても会話がぎこちなかったり、発想が偏ってしまうこともあると思います。そういう時はアルコールを注入してみるというのも手だと思います。

もちろんあまりに注入しすぎると、コーディングどころじゃなくなってしまうのでご注意を。とはいえ、2日目は時間が無くなってきたせいもあって、ほとんどの人はアルコールに手をのばさず、コーディングに集中していましたが…。

あくまで関係性をほぐしたり、非日常の思考にシフトするきっかけづくりが出来ればいいので、アルコールに限らず、勤務中はタブーだろうという事をあえてやってみるとよいと思います。

リソースをうまく使う

社内なのでリソースは色々あると思います。パッケージ製品やサービスなどを持っていれば、それを土台にすることが出来ます。ジョーク的に機能をつけてみるという方向もあれば、コードベースだけ流用するという方向もあります。

他部署のコードを見るいい機会にもなりますし、いずれにせよ、アイディアの実装に集中できるので成果が見えやすいというメリットは活かすべきでしょう。

食事はその場で食べれるものを

実際始めると時間が全然足りなくなり、食事をとるのも惜しいという状態になります。いそいそと各人コンビニに買い物に行くのもいいのですが、サンドウィッチやおにぎりなど、つまみやすいものをドーンと用意できるのであればその方がベターです。

今回はカミさんが手料理を差し入れてくれて、お昼タイムはいい憩いの時間になりました。Thank you honey!

成果を公開する

出来たコードや動いているサービス、そしてハッカソンに参加して得られたことを、積極的に公開することはとても大切です。参加者にとっては、ハッカソンという非日常な集中の場で得られたことの価値に気づくきっかけとなりますし、その他の人には、会社の潜在能力を知るいい機会となります。

とはいえ、社内ハッカソンで産み出されたものが、そのまま事業に繋がるかどうかは分かりません。それを過度に期待することはハッカソンの存在意義を歪めてしまうことになるでしょう。

まとめ

社内ハッカソンは、いわば競技であって事業ではありません。産み出したものそのものよりも、その結果得たものの方が大切です。日常のしがらみを解放し、とにかく目の前のコードに集中することを純粋に楽しむ…それが社内ハッカソンの神髄だと思います。

ハウッカソン当日の、とあるチームのまとめがこちらにありますので、これからやってみようという方には参考になると思います。

http://d.hatena.ne.jp/H_Yamaguchi/20110802/p1